友人関係の大切さ…火葬式にて

2014/10/19

先日『孤独死』について少しふれましたが、今日は半年前に担当させていただいた方の火葬式のお話です。

故人様には2人の息子さんがいらっしゃいましたが、絶縁状態で一人でひっそりと亡くなられました。

何とか息子さんにも連絡がついたものの「関係ない」「そちらで勝手にやってくれ」との事でした。

※もちろんお金もかかることですのでこちらで勝手にという事もできません。

そんな時に葬儀費用を負担してくださったのは、故人様が以前勤めてらっしゃった会社の社長さんでした。

火葬式の形で執り行いましたが、同僚や後輩にも慕われていたようで、沢山の会社関係の方が参列されました。

また、どこかで情報を得たのか地元の友人の方々もいらっしゃり、小さい葬儀ながらも大変温かい葬儀になったのでした。

火葬が終わり、納骨に関しては社長さんに「こちらで費用を出して合同供養墓に入れる」とおっしゃっていただきましたが、事情を知った地元の友人方が、「地 元にいる同期のお坊さんと相談して、こちらで供養・納骨をする」という話になり、数日こちらでお遺骨をお預かりさせていただいてから、代表の方が引き取り にいらっしゃいました。

引き取り日の当日は雨の予定でしたが、青々とした晴天の中、故人様はお迎えの車の助手席に乗って地元に帰って行かれました。

家庭でどんな事があってそういった状況になったかはわかりませんし、立ち入ることももちろん出来ませんでしたが、これだけ多くの方に惜しまれ、送られる故人様は少なくとも会社や地元では、皆さんに慕われた素敵な方だったのだろうと思います。

いざ…と言うときに素晴らしい友人に囲まれている…素晴らしい事ですね。